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満ち満ちてむんと膨らむ紫陽花のいつときだけの家族のかたち

黒木沙椰『Manazashi677』

毎年、お盆過ぎになると、家の人びとが、一同に集まって、爺さんの墓参りに行く。
一年で唯一、家族があつまる時期であり、それが終われば、兄は関東へ、妹は中国部へ、弟は関西に帰る。
そして、私と両親とだけが熊本に取り残されて、ふたたび何もない生活に戻ってゆく。

紫陽花は一瞬だけ膨らんで、あっという間に風と雨にながされて、消えてしまう。
ふたたび枯れた生活、何も面白くもない生活に戻る。

昔、子どもの頃は、みんな一緒にバーベキューをして、こんな風にバラバラになるとは思わなかった。
人も花も同じ。

でも一瞬だけ膨らむときの、そのむんとする感じ、そこに家族のつながりを感じる。
2019/10/27(日) 11:27 一首評 PERMALINK COM(0)
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